
私の原点は写真です。 戦時中、体調を壊したことにより兵役を免れた祖父は、消防士として働いていました。ある夜、民家で火災があったときのことです。消防士である祖父は、消火するためにホースを民家に向けました。そのときです。民家の壁にあたった水が勢いよく祖父にはねかえってき、その水が祖父の目を直撃してしまい、祖父は負傷してしまいました。そのため祖父は、消防士の職を失ってしまい、この先どのように生計を成り立たせるか考えたとき、趣味の写真撮影を本業にすることにしたのです。
その後、祖父は短時間証明写真を開発し、当時の函館駅前で商売をしました。そして現在、2代目である父は、函館市内で衣装も貸し出す営業写真館を営み、3代目である自分は、コマーシャル写真の分野でフォトグラファーとなり、さらにコマーシャル写真を母体にした企画・制作会社を運営しております。
このように我が家系は、代々それぞれの時代に応じた新たな要素を加え、写真という媒体を発展させてきたのです。あのとき祖父の目に水が入らなかったら、きっと3代続いて写真の道を歩むことにはならなかったでしょう。そう思うと、運命のいたずらに感謝する気持ちでいっぱいです。
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